「エアコン1台」は魔法ではありません
エアコン1台で家全体を快適にする。これは特別な装置を入れるという話ではなく、建物側の性能と設計で成立させるという話です。
必要な条件は3つあります。
- 熱が逃げない・入らないこと(断熱等級6・気密測定済み)
- 夏の日射が入らず、冬の日射が入ること(パッシブ設計)
- つくった空気が家じゅうに回ること(間取りと計画換気)
このどれかが欠けると成立しません。ですから当社では、プランの段階で温熱環境のシミュレーションを行い、その間取りで本当に成立するかを事前にお伝えします。成立しない場合は、正直にそうお伝えします。
夏を遮り、冬を取り込む
夏の太陽は高く、冬の太陽は低い位置を通ります。この角度の違いを使うのがパッシブ設計です。
南面の窓の上に適切な深さの軒を出すと、真夏の高い日射は軒に遮られ、真冬の低い日射は窓の奥まで届きます。design casa の施工例に深い軒の家が多いのは、意匠と性能の両方の理由があります。
宇都宮市の緯度に合わせて軒の出を計算します。同じ図面を全国どこでも使い回すことはできません。
光熱費と、エアコンの寿命
エアコンは、能力の限界近くで運転し続けるときにもっとも効率が落ちます。断熱性能の高い家では、小さな出力で連続運転する形になるため、結果として消費電力が下がります。
また各部屋に1台ずつ設置する場合と比べて、設置台数も、10年後の買い替え費用も減ります。初期費用の差は、長い目で見れば埋まっていきます。
空気の質
気密性能の高い家は、換気計画とセットです。隙間がないからこそ、計画した経路で確実に空気が入れ替わります。逆に隙間だらけの家では、換気扇を回しても意図した場所から空気が入りません。
花粉やPM2.5をフィルターで捉える仕組みも、気密が確保されてはじめて機能します。
写真で見る、この仕様
実際の建材・製品と、それが使われている場面です。





写真:design casa 施工実例/各メーカー提供素材。仕様は予告なく変更になる場合があります。